出典)analytical databank, OECD
表5.2は「支出削減」の問題に関わる第二の展望を示している。同表に示されているのは、1980年と1990年の政府の純貸出額とその1999年予測である。純貸出額は、時に、公共部門の赤字の指標として用いられる(マイナス額が大きければ大きいほど、赤字は大きい)。
純貸出額にはさまざまな実態が見えるが、全体的な趨勢は有効であるように見える。1980年、9ヶ国のうち7ヶ国はマイナスの数字を記録しているが、1999年の予測では10力国のうち4ヶ国のみである(1980年は世界的な不況が始まった年、1999年は好況が継続するものと思われている年である)。