■財団の運営状況について
○財団スタッフは全員で8人。各5つの村に1名ずつ派遣、事務局に3名。
○財団のファンドは、1]リサイクル事業の収益、2]ジャカルタのYAYANSAN KEHATI財団の支援を受けている。
○また、村からは費用徴収していない。各参加者(伝統村、WISNU、YAYASAN KEHATI)は、それぞれお互いに得るものがあるので、それを出し合っているという関係である。(ビジネスではない)
○そのほか、大学から研究結果をもらっている。
■財団の取り組みの上での3つのテーマ
1. 組織づくり(どのようにして、政府指定ゾーニングを変更するか、ゾーニング指定の検討に参加するか等)
2. 地域資源を継続的に生かすこと。
3. 人材の育成
■NGOの必要性
○NGOは必ずしも必要と言うわけではない。ただし、村々に地域観光のモデルがなかったり、外部からの提案がないと行動を起こさない村もあるので、当面、そういうところでは必要性を感じている。
○まだ、バリ島内には、自立して、プランニング・議論・トレーニングをできる村はない。
○NGOが地域の改善に対する全ての答えになるとは考えていないが、様々な人が参加すればよいと考えている。
■その他
○現在の村を選択したのは、以下の3点が主な理由である。
1] 村に取り組みニーズが存在した(政府が観光地域として指定していたので、観光開発のプレッシャーが村に掛かっていた)。
2] 環境資質のポテンシャルが高い(特別な果物が14種類も存在し、非常に豊かな地域である)。
3] ケーススタディとして、広域から選択した(3つの自治体から、5つの村を選択している)
○このプログラムについては、政府からの支援の必要性は感じていない。
○また、政府に対して、協働の声を掛けつづけているが、今のところ協力等は得られていない。逆に政府からの要望も特にない。