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4. 持続性に配慮した観光地づくりの考え方

○オーストラリアにおいて、持続可能性の視点から観光地のあり方が議論されたのは、前政権時の1991年のことであった。1987年の「われわれの未来(Our Common Future)」を踏まえて、オーストラリアでも環境面からみた持続可能的な発展(Environmentally Sustainable Development: ESD)の考え方が9分野について検討された。9分野のうちのひとつとして観光におけるESD適用のあり方が検討された。エコツーリズムの取り組みなどはこの潮流が具体化したものと捉えることができる。

○1996年にBTRから出された「A tourism in Australia: An overview of Trends,Issues and Prospects」という報告書によれば、持続可能性に配慮した観光地づくりのポイントは、以下の3点に整理されている。

 

1] 環境の持続可能性(Environmental Sustainability)

2] 経済の持続可能性(Economic Sustainability)

3] 社会の持続可能性(Social Sustainability)

 

Figure 6.1: Sustainable tourism management

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出所)Tourism in Australia, 1996 Beureau of Tourism Research

 

 

 

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