5.3.2 船型別航跡状況
(1) 100GT未満の船舶
観測された20GT未満の船舶のすべては漁船であった。大王埼、池田埼至近の海域は水深も浅く(10m未満)魚礁も多いことから、これらの船は陸岸至近を活動範囲とするものが多い。また、20〜100GT未満の船舶においては、タグボートと比較的大型の漁船が観測され、それらは自主分離通航帯と大王埼間の水域を利用している。ただし、そのほとんどの船舶は伊勢湾に入らず渥美半島の南側の遠州灘を東航する経路であり、自主分離通航帯の北側出入口付近の海域ではこれを通航する船舶と見合い関係を生ずるおそれがある。