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資料4

 

沖縄県行政オンブズマン制度の現状とその課題

 

宮城健蔵(沖縄県行政オンブズマン)

 

1 行政オンブズマン制度の設置

平成7年4月1日、「沖縄県行政オンブズマン設置要綱」に基づき、沖縄県の行政オンブズマン制度がスタートして、満5年が経過した。

本県の行政オンブズマンは2人で、代表制はなく、それぞれ対等に苦情処理に当たり、協議が必要な事項については、話し合いによって処理方針を決めている。2人のオンブズマン(元那覇地方裁判所長と、元沖縄国税事務所長)は、それぞれ週の前半と後半に分けて2日ずつ勤務し、後の1日は、調整日として処理事案の協議等にあてている。

事務局職員は3人で対応している。

 

2 行政オンブズマン相談室

行政オンブズマン相談室は、県庁1階ロビーの利用しやすい場所にあり、「県民相談コーナー」も一緒に置かれている。

平成12年4月1日から行政改革の一環として、県庁1階の「総合案内窓口」は「県民相談コーナー」に一元化し、オンブズマン相談室に併設され、県民からの電話や、来訪者、各種相談等への対応を行うことになった。

相談業務の内容によっては、オンブズマン相談室との連携を取りながら進めており、相談窓口の一本化が図られている。

総合案内を含めた県民相談コーナーのスタッフは7人である。

 

3 行政オンブズマンの対応

オンブズマンの仕事のやり方としては、相談、調査の対応は、まずスタッフで行い、苦情処理の段階で、オンブズマンは大局的な見地から方向付けを行い、まとめていくという方法で進めている。

 

4 苦情相談の内容

平成7年度から平成11年度までの間に、書面や電話による相談、要望、その他、問い合わせ等、合計すると1,916件となっている。

 

 

 

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