〔事例3〕 JR筑豊本線の踏切の警報機騒音と列車の騒音・振動を防止してほしい
(申出要旨)
私の家のすぐ前にある、JR九州筑豊本線の踏切の警報音がうるさくてしようがない。警報装置の鳴動時間を短縮するなどの騒音対策を講じてほしい。
また、切り換えポイントとレールの継ぎ目が自宅近くにあり、最寄りの駅が快速通過駅であり、快速列車の速度が以前にも増して速くなっていることから、特に快速列車の通過時には、テレビの音声や電話の会話が聞こえないほどの騒音に悩まされているので、何とかしてほしい。
(処理結果)
JR九州に苦情の趣旨を伝えるとともに、実情を聴取したところ、JR九州は、次の措置を講ずることにより騒音等を逓減することとした。
1] 踏切の警報機については、踏切遮断機の降下後の音量を逓減する改修を行う。
2] 列車騒音及び振動については、その原因となっているレールの継ぎ目板を取り替えて、バラスの突き固め等定期的な補修などを行う。
3 行政相談委員活動の課題
行政の複雑多様化、国民の価値観の変化に伴い、行政に対する相談内容も非常に複雑化し、難しい内容を含む相談事案が多くなっている。
このため、当然のことながら、21世紀を展望した市民にとって望ましい行政相談として、申出人と同じ視点に立って、i)高齢者、ii)身体障害者、iii)情報弱者、iv)交通弱者等弱い立場の市民からの相談をどう救済していくか。また、国際化の進展に伴い外国人からの相談にどう対応していくかなどが、行政相談委員にとって大きな課題である。
なお、当面の課題としては、介護保険制度をめぐる相談や男女共同参画社会の実施に係る相談への取組みが重要な課題であると考えている。