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II 開会式

 

主催者あいさつ

 

社団法人 全国行政相談委員連合協議会会長 鎌田理次郎

 

フォーラムの開会に当たり、主催者として一言ごあいさつ申し上げます。

本日は、カナダ・ケベック州のオンブズマンであり、国際オンブズマン協会の事務局長もされておられますダニエル・ジャコビー博士をお招きいたしまして、「行政苦情救済・オンブズマン福岡フォーラム」を開催することが出来ますことは、主催者の一人として誠に喜びに耐えないところでございます。

ジャコビー博士は、ケベック州のオンブズマンを既に十数年にわたってお務めになっておられます。さらに、国際オンブズマン協会の事務局長を、大変これは難しい要職でありますが、4年間お勤めになられています。先般も、南アフリカのダーバンにおいて開催されました、第7回国際オンブズマン協会総会を大成功に終わらせた立役者でございます。

国際オンブズマン協会は、私たちと同様に行政苦情救済に携わっている世界の人々で構成されている、唯一の国際的な組織であります。その本部がジャコビーさんの居られますカナダに置かれておりますので、ジャコビー博士は事実上、この組織を統轄されている方であります。本日、私たちはそのような豊富なご経験とご見識をお持ちのジャコビー博士から、貴重な意見を拝聴できますことを大変嬉しく思っております。

私どもがこのような催しを実施することの意義につきましては、これまでも何度か申し上げて参りましたが、その要点は、全国に5000人おります行政相談委員の日頃の様々な活動の実態を、海外のオンブズマンをはじめ、本日ここにご出席の皆様方、その他多くの方々に知っていただきたいということ、そしてまた、海外でご活躍のオンブズマンから、その活動の実状や課題について、直接お伺いすることが、我が国の行政苦情救済制度の今後の在り方を考える上で、非常に有意義であると考えるからでございます。

本日のフォーラムは、前半はジャコビー博士から「オンブズマン制度の発展とその役割」と題してご講演をいただき、後半は、パネリストとしてお招きしております地方公共団体の代表者や学識経験者、それに、行政相談制度を所管されている総務庁の審議官、さらに我々行政相談委員の代表も参加してパネルディスカッションを行っていただくことになっております。

行政苦情の救済に関わりのある人たちが一堂に会し、「市民にとって望ましい行政苦情救済制度」について考え、お互いに知識や経験を交換し、また、お互いの抱えている課題について議論することは、当該制度の発展に寄与するところが大であると考えます。

本日のフォーラムがその一助となりますことを祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。

どうもありがとうございました。

 

 

 

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