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当たり前の生活とは、私たちがふだん、社会で当たり前に行っている生活そのものである。日課やチャイムもなく、学校から帰れば『今日のおやつは?』と勝手に冷蔵庫を開けたり、おなかがすけばつまみ食いをしたりする生活、部活の朝練の時は早く起き、何もない日曜日は昼過ぎまで寝坊をして楽しむ生活である。外出するときはドアの鍵を閉め、ガス栓を閉じ、夜はカーテン、雨戸を閉め、こたつでみかんをつまみながら団欒する生活である。

こうした社会における当たり前の生活をまず保障していくことが児童のウェルビーイングのためにもっとも必要とされることであり、ノーマライゼーション理念に沿うことであろう」と述べている。

このようにウェルビーイングの理念から考えても、社会的な養護を必要としている子どもが他の家庭にある子どもと同様の当たり前の生活を送ることができる里親での養育は非常に重要な役割にあると考えられる。

 

 

 

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