ディスカッションの内容で興味を示していた事柄は、同じ里親の家に住む期間でした。私たちは親の事情(病気・死亡・経済的な面など)でほとんどが乳児院か施設を強いられます。しかし、彼らは親の事情と問題児として扱われた人が里親委託になることが多いようで、そんな過程からなのか私たちと彼らとは里親に委託される期間が違います。日本では、例外を除き同じ里親で10年は越える者が多い。ちなみに私は、実親を交通事故で亡くし、赤ん坊の時から乳児院にいて2歳6ヶ月の時に里子に、16年以上同じ里親さんに育てられています。アメリカでは問題児が里子を占めているため、環境を変えればいいのではと言うことで、同じ里親さんとは一週間から1ヵ月の期間しか里親・里子との関係を続けられない。彼らは私たちのシステムを羨ましいと言いました。
次に興味を示したのは、日本の児童相談所を表しているソーシャルワーカーについてでした。市役所のように実親や里子や里親についての全ての資料を管理しているそうで、もしも、里子が自分の実親を探そうと思えば将来探すことが可能になっています。このようなシステムは日本にはありません。また、日本のように里親だけの連絡の取り合いだけではなく、アメリカでは、里子同士のe-mailや手紙の連絡も頻繁に行われているとのこと。