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日本はこのようなシステムは地域によってばらつきがあります。私たちのところは年に2度、他の里親・里子との交流があるのですが、その際も里親の中にはまだ里子に真実を話さずに実子として隠し続けていると言う人も中にはおられるので、うかつには相談に乗れない。里子同士友達しか本音で話せないことが事実になっています。本当に心から悩んで苦しんでいる人にも相手が必要だと手を差し出してくれないかぎり、正面から声をかけられない見えない壁があるのです。そういった社会環境を作ってしまう日本の里親制度よりアメリカの制度の方が積極的に福祉として活動しているようです。

4] まとめ

日本とアメリカは何もかもがずば抜けてよいのではなく、失敗しても失敗したことを認め、同じ過ちを繰返さないように努力すること。何度でも挑戦して諦めないこと。それぞれの良いところを補っていけば、いい方向に前進し改善されると思いました。全てを新しいものにするのは大変困難なことでしょう。しかし、一人ひとつ、新しいことを考え実行すれば、大きな進歩を遂げると思います。

 

 

 

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