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それは素晴らしいものでした。誰が踊っても周りから見ると面白い踊りなので、スーツ姿で踊ると無茶苦茶恥ずかしかったです。会場はどっと笑いに包まれて嬉しいやら悲しいやら、ただアボリジニーの男性の踊りを忠実に守って真似していました。やっとの事で自分の席に戻ると、みんなに「海外デビューおめでとう。」と言われ、ベルギーのおばさんからは、「今度会った時は、君のこと足振り男(そういう踊りだったため。)と呼ばせてもらうね。」等と言われ、「あんたのせいで前に出て、しかもスーツ姿で踊る事になったんやで!」と言いたかったのに「OK」としか言えない自分が情けなく思いました。そんな事がありながらも外人とのコミュニケーションに少しずつ慣れていき嬉しかったです。その日の午後からはフィリピンの子供達の状況等を代表の人が発表したりするのがありました。その後に若い人達だけで集まり、ワイワイいろんな国の人と会話しあったり、代表員みたいな人が次の日から始まる分科会の説明をするのを聞いて終わりました。初日は本当に会議というか「世界中のみなさんこんにちは。」みたいなものでした。

 

 

 

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