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しかし大人がほとんどで若い人は少なかったです。色んな国の人々が参加はしていましたがそのほとんどの国が英語圏の人々で会場がどっと笑っているのに日本軍団は何を言っているのか早くてわからなく、ポカーンとした感じで聞いていました。友達にはわかってるふりをして笑っている人もいて、「今何て言ったん?」と聞いたら、「会場のみんなに合わせただけ。」というのに笑ってしまいました。しかし運よく僕の隣には通訳さんがいてくれたので、何とか話についていく事ができました。まずオーストラリアの国歌を歌う事から始まり、午前中はほとんどがアトラクションみたいなものでした。僕ら日本団員はみんなスーツを着ていましたが、外国人はあまり堅い服装をせず何だか普段着みたいな格好で参加している人がほとんどなので、逆に浮いているような感じがしました。あとは地元の高校生達が演劇をしたり、歌を歌ったりして会場は盛り上がりました。その後アボリジニーの男性が民族衣装をつけ、化粧をして登場し、アボリジニー独特の踊りや歌、又楽器などを披露したりしてそれは素晴らしいものでした。しかし幸か不幸か「僕と一緒にアボリジニーの踊りを会場のみんなの前で踊ってみたい人はいませんか。」という発言があった時に、僕のうしろにいるベルギーから来た太ったおばさんが僕の腕をつかんで、「ここにいますよ。」みたいな事を言ったせいで、スーツ姿で800人近い会場のみんなの前で(他に選ばれた人は5人いたけど。)アボリジニーの踊りを踊るはめになってしまいました。

 

 

 

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