それどころか落ち着いて居り、「好かった。よかった。登校拒否がA君でなくて我が子だったから…。」
「若しA君だったら、みんな兄弟の思いで分け隔(へだ)てなく、同じ様に生活(くら)して来て、家でも外でも大きなケンカもせずに育ってくれている事に安心とよろこびに通っていたのに…A君の心の隅には、本当の親じゃないからと遠慮や気兼ねが有って、言いたい事も言わず気苦労が溜って登校拒否になったのかなー。気付かなくって悪かった。どうして謝ろうか?。」と。四年間の積み重ねの反省で悔やまりが一杯で反省に責め悩まされたに違いない。我が子で良かった。若し怒叱ったとしても我が子にだから遠慮はいらんと、自分で驚く程に心は平常心で我が息子の帰宅を迎える事が出来た。
「お帰り、今日どこへ行った?」
「学校に決ってるだろ…。」
「学校から出席してないと電話が有ったよ。」
「ばれたか。俺あの学校嫌いになったから辞める。行きたくないから一週間休んだんだ。」