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先生からの電話と一致しての正直な白状に、本人の登校拒否の理由も納得出来て、翌日息子と学校へ出向いて、担任の先生には誠に申し訳なかったが、退校願いを出してしまった。然し俺は勉強は続けると、定時制に入り直して、退学の一年間も合せて五年で高校を卒業した我が子でした。

(3) 里親失格か

養育里親にならせて頂いて十一年。二十歳と十八歳になったA君・B君兄弟の先輩も合せて里子七名を数える。(実数五名)

その内の一人で一昨年の四月からのK君は「施設で面倒見切れない中三の男子を、お願い出来ませんか?」で、早速に来たK君は頭髪の一部をカラー染、会話は目を反らし、横柄な言葉使いだったが、七人目の里子として教会家族二十名の中に加った。

大勢の家族が見守るゆえか、「相当の悪」と言われてたK君もおとなしそうで、学校も休まず三ヵ月も過ぎた頃、第一回の学校からの呼び出しが有った。

「タバコを吸う、服装が整っていない、校則に反する、カラーソックスを履いて来る。」

 

 

 

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