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二、息子にめぐり逢えて

徳島県里親会副会長 馬詰照代

 

私達夫婦は、結婚15年目にして子供に恵まれました。当時の家族は、明治生れの祖母と大正生れの両親、昭和生れの私達、大人5人家族でした。(現在は3人になってしまいましたが。)平成生れの子供が出きたらわが家は、歴史館なんて近所の人からも「お孫さんまだぁー。」と聞かれるたびに両親は、「その内できるでしょう。」と笑いながら話していましたが、だれよりも心待ちにしているのが、私には分りました。私達も友達に相談したり、病院通いもしましたがダメでした。そんなある日、新聞に「ぼくのお母さん早く迎えに来て下さい。」の記事が目に付き「この子供の里親になりたいわ。」と主人に話したのが切っ掛けとなり、里親制度があると云うことを知りました。けれど申し込みをするという考えを同居の祖母、両親が反対しないか少し不安でしたが…(厳しい世代を生きて来た!今で言う昔人間ですので…)。気持ち良く受け入れてくれたのには、ほんとうに感謝しています。そして里親登録して、先では実子として育てると云う私の考えに、親類・友達が「なかなか大変だろうけど頑張って。」と言ってもらえた時は、とても嬉しかったです。

 

 

 

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