Bはその一年、家では勉強しないで学校からの帰りも遅く心配していたが、面談で、よく勉強している。成績も良い。という事で妻はやっと心落ち着いた。郵便局、県職員、警察官、消防職員等巾広く受験し、いくつかに合格できた。その中でも県職員と消防職員のどちらにすべきかを最終的には迷っていた。
しかし、この時も、親が口出しをするべきではないと考え、妻にもこのことは話しておいた。彼の心のゆれを感じる日々が続いた末Bは自分で一生の仕事として消防職を選択した。私も妻もこの彼の選択を立派だと思った。彼は世の中の役に立つ人間になりたいという考えで選んだ、と言うのだ。
一方、Aは二年間の勉強の後、国家試験に合格し、就職は、後々のため勉強の機会の多い大阪へさっさと決めてしまった。独立を目指し深夜まで仕事をする日も度々で、健康の方を案じる今日この頃である。
(14) 将来のこと
Bが就職し、発表大会で岡山県代表で発表する。と親馬鹿を発揮し喜んでいるが、もっと嬉しい事に、彼にも「彼女がいる。」と告げられた事だ。