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高松築港100周年記念協賛クルージングを実施

香川県地区小型船安全協会

 

高松築港100周年記念イベントとしてのサンポート高松開放行事に、主催者である香川県の依頼を受け、海をテーマにした各種行事の中に、来訪者が実際に海で遊ぶことができる企画として、8月27日夏休み最後の日曜日、高松海上保安部の指導、協力を得て、香川県地区小型船安全協会はクルージングを行なった。

気温34度、残暑が厳しいなか、高松港に建設中のサンポート高松には、大勢の県民が高松築港100周年記念サンポート開放イベントに朝から押し寄せていた。

まだ、染み一つもない100メートル浮桟橋には、小型船安全協会の旗を立てた、香川県地区小型船安全協会所属の安全パトロール艇や会員艇11隻が整然と舫い、桟橋上では、海上安全指導員の制服やマリンルックの当協会会員23名の日焼けした顔がクルージングの緊張を解すため談笑していた。

クルーズ定刻前となり、待ちきれない様子の子供が、何時でるのか、どの艇に乗るのか不安の中にも期待交じりに父親に尋ねるなど、桟橋はクルーズ乗船者で賑いを呈してきた。

午前10時、第1回目のクルーズ開始となった。クルーズ艇5隻、サポート艇1隻の小安協艇は、残暑の強い陽射しを受け、クルージングに期待を膨らませる乗船者を伴い、香川県東部の名勝地、屋島、八栗山を海から望むことができる1時間のクルーズに桟橋を離れた。

第1回目の出港を見送った後、その後のクルーズ希望者の状況を確かめたところ、残り4回のクルーズは既に予約で一杯となり、乗船受付けの係りは、希望者に対し断りを言うことで忙殺されていた。

5回のクルーズで107名が乗船したが、クルーズから戻った顔は、どの顔も十分満足した様子で、中年の婦人グループの一人は、「プレジャーボートに乗るのは皆初めてです。最初は船が小さく、スピードも速いので怖いと感じたが、飛沫が顔にかかり、風を切る爽快感が楽しめた。海はいいですね。」との言葉を寄せてくれた。

各艇の船長及び補助員も、それぞれに乗船者から感謝の言葉をいただき、乗船者からこれだけ喜ばれ、大勢の人が楽しめる企画に協力してよかった、小安協の存在をアピールすることができたとの認識を深め、各艇は夕暮れの高松港を後にして帰路についた。

本クルージングは、高松築港100周年記念サンポート高松開放行事において、「海を楽しむ」ということも一つのコンセプトとしてサンポート高松の事業を推進している関係者(香川県、高松市、地元企業)の要望と、高松海上保安部の「海で安全に楽しく遊ぶ」ということを応援する施策とも相俟って、本記念行事にふさわしい市民が楽しめる企画を推進することとなったもので、これを受け当協会では、より県民と密接した事業の展開は、当協会の会員を増やすなど活性化にもつながることから、積極的に協力することとし、最も効果がある小安協艇によるクルージングを計画、実施したもので、地元行政も含めた地域が求めるものとなり、関係者から多いに感謝されるとともに、当協会の存在を十分知らしめるものとなった。

 

いざ、出発!

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