(7) フリースクールという名称は、ドイツのシュタイナーシューレ、イギリスのサマヒル、フランスのフレネに源を発し、アメリカのオールターナティブスクールと共に我が国に導入されたものである。アメリカのフリースクールは、ジョン・デューイの学校と社会、イバン・イリッチのラーニングエクスチェンジのごとく、明確な理論づけのもとに年令幅を広く、また、地域社会全体とのかかわりの中で出現し、現在のチャータースクールに到るまで変遷と発展をとげてきた。一方我が国ではフリースクールという名称は少数の教育学者や教育機関の方々で知られていたが、1982年、北海道新聞の大沼安史記者が欧米のフリースクールを取材し、紙面で連載し、その後この記事を基に「教育に強制ははいらない」というタイトルで出版されたため、広く知られるようになった。
その結果全国各地で数多くのフリースクールが出現し、1983年フリースクール研究会を設立、一時は会員数が500名を越えるまでになった(私も設立当初からの会員であった)。その後、義務教育レベルの不登校児をあずかる機関として一部のフリースクールは体制を整えて学校法人となり、ある一部は小規模のまま地元密着型で残り、別の一部は運営がうまくいかず消えてなくなり、そして他の一部(実際はかなり多く)は何でも自由という考えで、学校に行かない自由、学ばない自由、教えない自由、きらいな事はやらない自由を追求している。
しかし、我々は何でも自由という考えはとらず、自由には必ず義務と責任が伴い、自分の自由を主張する場合は、又、他人の自由をも束縛してはならないと考えている。そこでこの際、今までの手垢のついたフリースクールという名称から、新たに責任ある自由、年令幅も広く、社会参加を目指す教育機関の名称として「リベラル スクール」と名づけたい。