本事業の目的と遂行計画
1. 本事業の目的
平成10年度の文部省の学校基本調査によれば、不登校生は12万7千人を超え、高校中退者もここ数年11万人を超えている。
当協会では過去4年間に渡り、「もうひとつの進路相談会」と称して、不登校生、高校中退生の進路・進学の相談にのっている。我が国では、まっすぐなレールから少しでも外れた人には、社会は非常に冷たい。親も先生も友達も「何故学校に行けなくなったか」を、なかなか理解できず、社会参加への道は険しい。
しかし進路は数々あることを示すと、彼等は安心し、希望をもって次のステップに進んで行く。このような形で、今までに約7000人の方々の進路の提示ができたことを誇りに思っている。
ところが最近この活動の中で気になることがある。それは彼等を受け入れる教育機関の情報収集が不充分で、首都圏と近畿圏以外は情報ネットワークが未整傭であること。更に、苦難を乗り越えて、やっと高校卒業や大検合格を果たしても、今度は就職という関門を乗り越えるのが極めて困難なことである。
社会的弱者は、高齢者、障害者だけではない。彼等も、この不況の中で、切捨てられている。本来能力もあり、様々な可能性ある若者が、活躍する場がなく、このままの状態では社会のお荷物となり、ぶら下がり人間となってしまう可能性が高い。
我が国は既に少子・高齢社会に突入し、今後、国の生産性が低下し、活力もなくなることが危惧されている中で、実にもったいない話である。
そこで、自分の進路を捜し求め、日夜悩んでいる彼等とその保護者を少しでも支援し、彼等が自立して社会参加するための環境づくりをしようというのが、本事業の目的である。