この方法は下記の3つにある地方の不登校生に対する偏見に対する「東京への留学」との対応にもなると思われる。
(4) 社会参加を考えた不登校生受入教育機関「ガイドブック」の発行
本事業の成果をより多くの人に知っていただくため、当協会では「ガイドブック」を世に送ることになった。数年前から不登校生・中退生のための進学先を案内するガイドブックが発行されるようになったが、私共としては内容的に不満足であった。それは
1] 「社会参加」という観点が(全く)ない。
2] 不登校生囲い込み型の卒業のないフリースクールや、学習活動を殆ど行わないフリースクール等が数多く紹介されている。
3] 費用や指導内容の点で我々の判断では「問題あり」と思われる教育機関が含まれている。
4] 教育研究所・教育センター、児童相談所、精神保健センター、児童養護施設等の公的相談機関や適応指導教室のような公的受入教育機関が紹介されていない、といった点にあった。
そこで本事業の内容と成果に着目し、出版を薦めてくれた、オクムラ書店から、今年5月発行を目標に、我々の考えを反映させたガイドブックを出すことになり、現在編集中である。
(5) 多数の不登校生受入企業の発見
インターン受入企業の調査とシンポジウムを行った結果、青年会議所やベンチャーグループのご支援もあって当初の予想以上に不登校生を受け入れて下さる所が多く、私共や不登校経験者及びその保護者にとって大きな喜びであり、又大変な成果と言える。
ただ、我々の受けとめ方としては逆に不登校生側の意識や心がまえが、それに答えるまでに到達しておらず、十分な研修を積まない限り、受入企業に迷惑をかけることになりかねない。
(6) 研修の必要性の確認
不登校経験者の社会参加のための研修訓練制度の必要性が確認された。不登校経験者の日常生活は一般の人と異なる点が見受けられる。例えば昼夜逆転の生活、礼儀、挨拶、他人との人間関係の作り方、常識、意欲、忍耐の欠如である。そこで彼等が社会参加するためには、事前に研修訓練が必要である。
これは各地のシンポジウムにおいて既に彼等を受け入れている企業側の意見としても出されている。本事業では当初からそのための研修を計画していたが、1日の予定であった。しかし、1日では不十分なことがわかり延長することとした。