6.4.3 試験項目及び試験方法
(1) コンクリートの受け入れ検査
生コン到着後、次の試験を実施し、コンクリートの品質を確認した。
・スランプまたはスランプフロー試験
・空気量試験
・Vロート流下試験(ケースULのみ)
(2) コンクリートの打設(充填)試験
5.2節に従って打設を行い、次の方法により充填性を確認した。
・充填状況の目視確認を行った。
・コンクリート充填、硬化後にコア(10cmφ)のサンプリングを行い((3)参照)、コアの表面を観察し、粗骨材の分布状況を確認した。
(3) 硬化コンクリートの物性試験
次の試験体を作製し、各種強度試験を行った。また、採取したコアの圧縮強度試験を行い、構造物内のコンクリートの強度を確認した。
・圧縮強度試験体
サイズ:10cmφ×20cm
試験材令:7、28、56、91日(標準養生)、各3本
現場養生3本(下記のコアと同時に、圧縮強度試験を実施)
・引張強度試験体
サイズ:10cmφ×20cm
試験材令:7、28日(標準養生)、各3本
・曲げ強度試験体
サイズ:10×10×40cm
試験材令:28日(標準養生)、3本
・せん断強度試験体
サイズ:10×10×40cm
試験材令:28日(標準養生)、3本
・コアのサンプリング
図6.1に示す位置より、10cmφのコアを採取し、端面を整形後、圧縮強度試験を実施した。
(4) 凍結融解試験
次の試験体を作製し、凍結融解試験を行った。試験は、ASTM C666 に準じ、約-18℃〜+4℃の温度変化を約4時間/1サイクルで与えた。
・凍結融解試験体
サイズ:10×10×40cm
水中急速凍結融解試験用3本
気中急速凍結融解試験用3本