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討論会

 

【濱田】 それでは、時間が少し足りないような気がしますので、早速始めさせていただきます。

それから、ちょっと日本財団さんに無理をお願いいたしまして、もし参加の皆さんのご了解を得られれば、後半を、ここでは意見交換会ということで、お茶の会に切りかえたらということでプログラムができておりますけれども、もしここの討論の白熱してきたら、その部分に食い込んで、お茶を飲みながらでも、ディスカッションないしは意見交換をしていっていいかなとお伺いを立てまして、まあ、よかろうというお答えをいただいておりますので、そのつもりでことを運ばさせていただきたいと思います。

それでは、壇上のお2人の先生、研究発表をありがとうございました。それから、風呂田先生、ほんとうに短い時間に要領よく、ありがとうございました。

風呂田先生は特別ゲストで、壇上に上がっていただくのはともかく、席のほうから、まだご意見を伺うチャンスがありますので、皆さんからのご質問等がありましたら、そのようにさせていただきます。

ところで、このテーマは非常に大きくて、単純には取り組めないところがありますが、非常に皮肉なことになりますのは、総合的な学習の時間を見るためには、総合的な視野が要るわけです。そして、水というテーマを持てば、嫌でも総合的になるんですけれども、なかなか総合ということを実施面で実現するというのは、総合の範囲もありますし、1年間で、どこまで総合かという疑問を、僕がお会いした大抵の先生は悩んでおられて、中には絶望的だと。とても1人の力ではできないよと。総合というのは、大体、昔からやられている共同研究だとか、大勢の団体研究でやるものじゃないの?とおっしゃる方もいらっしゃるぐらいです。ちょっと違うように思うんですね。

学術的な意味での総合研究、総合学習というのは、先ほどの総合的な学習と総合学習との違いというところでも触れましたけれども、もう少し厳密かもしれません。でも、子供相手にするというのは、子供さんたちをばかにするという意味ではなくて、子供さんたちの発育段階においては、きっかけをつくること、関心を持つこと、それから、それこそ、始まりを、チャンスを持つこと。それから、先生と疑問を共有するという世界が、そこにできること。その辺にあるのではないかと思うんです。

 

 

 

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