清野 ここにはイルカのオブジェやお人形さんのいる時計台、さらに右横を見ると、シンボリックな石像がありまして、海岸という空間を考えたときに、どうしてこういう風景になるのかなというのが、個人的な感想です。この手の公園は南ヨーロッパ風にするとか、熱帯風にすると人が来るとかいう理由で、今後、こんな整備がずっと続いていくのかと私は心配しているんですが、今、日本の海岸の原風景というのを探そうと思っても、急速に消えちゃって、全部こういう感じの風景に移行しつつあるわけです。植栽も、もともとの千葉の植物というのではなくて、フェニックスとかワシントンヤシといった南国の植物を使っています。