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30年ほど前の太東崎

現在のように護岸と消波ブロックが設置される以前の姿で、波に削られる海食崖の状況がよくわかる。今にも崩れ落ちそうな旧灯台が残っているのが見える。

(千秋社発行「九十九里」より転載)

 

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旧灯台跡

旧灯台は撤去され、現在は跡だけが残っている。現在の太東崎灯台は昭和47年(1972)に新たに設置された。

 

今から30年ほど前まではこの海食崖は、大体1年当たり75cmぐらいのスピードで後退してきていました。その後、さっき見たような護岸や消波ブロックなどの人工構造物のお陰で、後退スピードは随分と収まったんです。ただ、仮に年間1mとして6000年の間には6km後退しますから、昔から比べると随分と後退してきたということがわかります。これはここから60km北側の屏風ヶ浦も同様で、鎌倉時代の古文書によると、そのころ部落があった場所が完全に消えたという話が残されています。

 

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飯岡の海岸線後退の変遷(「飯岡海岸の変遷」飯岡町より)

 

 

 

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