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61]コンテナターミナルにおける荷役の効率化と機能性評価に関する研究

(その2 次世代型ターミナルの可能性)

篠田岳思(九大)、福地信義(九大)、中本隆行(九大)、松本誉史(海事協会)

日本の国際コンテナ物流について、最近の輸送環境の変化により、港湾に求められるサービスに多くの課題がある。解決の一方法として、コンテナを高密度に集積するストックヤードとコンテナ自動搬送システムの構築による次世代型高密度集積ターミナルが考えられており、提案した手法を用いて荷役作業シミュレーションを行い、多基準分析を用いた可能性評価を試みた。

 

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A change of concordance dominance indices under cumulative weight

 

62]外航ディーゼル船における最適保全要員数の決定法

城戸八郎(海技大)、片木威(神船大)、橋本威(神船大)

保全要員数の算出に当たり待ち合わせ理論におけるポアソン分布型到着、指数分布型複数窓口サービスとしてモデル化し、シミュレーションに必要な計算を行った。次に船舶の運航状況にあわせるべく1時間刻みの保全待ち時間、待ち件数、待ちの発生状況が増加、減少または平衡のどの状態にあるのかを100日間のシミュレーションを行って求めた。さらに、8時間以上続けて滞留が発生するケースを検出し、オーバタイムの発生状況を求めた。これらの値を評価の指数とすることで平均的な外航船舶では最適な保全要員数が5名であることが判った。

 

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63]製品モデルを利用した船体検査支援システムに関する研究

(第1報 船体検査シミュレータの構築)

濱田邦裕、藤本由紀夫、坂口義之(広大)

船体検査の正確性向上のために、検査計画・検査の実施・検査の検証を統合的に支援する船体検査支援システムを提案する。計算機内部で仮想的な検査活動を行う船体検査シミュレータを構築するために、検査員の視界を表現するモデルと、船体各部の見残しや見過ごしを算出するための情報処理手法を検討した。

 

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64]横圧縮と水圧を受ける船底板の最終強度の推定(英文)

藤久保昌彦、矢尾哲也(広大)、Mohammad R. Khedmati(広大大学院)

水圧と横圧縮を受ける船底外板の座屈・塑性崩壊挙動をFEM解析により明らかにすると共に、最終強度の簡易推定式を提案した。パネルの崩壊モードを周辺単純支持と周辺固定の2モードに分類し、前者については水圧による弾性座屈強度の上昇を考慮した。さらに水圧が板の降伏に及ぼす影響を各モードについて考慮した。各モードの圧壊強度推定値の低い方の値を取ることにより、崩壊モードの変化を含めて水圧下の横圧縮最終強度を高い精度で推定できることを示した。

 

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横圧縮と水圧を受ける連続パネルの圧壊モード

 

 

 

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