日本財団 図書館


【2】カナダ

 

全てのカナダの州は、盲導犬使用者が様々な公共施設を利用することを、法的に保護する特別法を制定している。

 

[1]ブリティッシュ=コロンビア州

1974年視覚障害者権利法(1960年法の改正)

ブリティッシュ=コロンビア州法は視覚障害者が特別に訓練された盲導犬をすべての公共施設に同伴する権利を保障する。盲導犬を同伴することにより特別料金を徴収されることはない。盲導犬は公共輸送機関において座席を占有することはできない。盲導犬は常に皮紐かハーネスによって適切に管理されていなければならない。

消費者大臣は盲導犬使用者に特別身分証明書を発行する権限を有する。ただし、盲導犬学校が発行した身分証明書も盲導犬が受けた特別訓練の証明となる。

公共施設には、レストラン、ホテル、公共輸送機関、その他一般公衆の利用に供されるすべての場所が含まれる。

違反:盲導犬使用者の権利を不当に差別した者は罪に処せられ、有罪判決の場合、200ドル未満の罰金を科せられる。

 

【3】スペイン

 

国の法令及び各自治州の法律は、盲導犬を使用する全ての視覚障盲者が、公共施設など自由にアクセスできることを保障するという視点から制定されている。

 

[1]カタルーニャ自治州(抜粋)

第1条、第5条、第7条、第8条、第11条

「盲導犬を同伴する視覚障害者の周囲へのアクセスを規律する法律」(1993年10月8日、法律第10号)

 

第一章 総則

 

第1条 [法の目的]

 

1. 本法は、盲導犬を同伴する視覚障害者の周囲へのアクセスを保障することを目的とする。

2. 視覚の全部または一部に障害を持ち盲導犬を同伴するすべての人は、本法の規定に従い、カタルーニャ自治州政府の措置の範囲内において、公衆が利用するすべての場所、宿泊所、施設、区域、その他の場所にアクセスすることができる。

3. アクセス許可権の行使は、本法の規定により制限される。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION