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表4. 2010年に盲導犬供給数を倍増する計画と共同繁殖センターが設立された場合の試案との比較

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注1…2002年に共同繁殖センターが設立され、繁殖犬の改良とペアリングの研究が06年から効果を発揮すると想定。

訓練成功率が当初の47.5%から2010年では60%の最低目標値を設置し、これに近づくよう毎年2%を加算した。

注2…新規繁殖犬は共同繁殖センターを設立した場合、導入だけでなく改良による内部作出ができる。また、凍結精子やクローン研究によっては、さらに変化が予想される。

 

(2)交配・繁殖の問題について

2010年における盲導犬供給数を99年3月末時点の2倍とするということを考えると、一回の出産を6頭と考えた場合、年間に94回の交配が必要である。繁殖犬の頭数についても、141頭くらいの数が必要になる。現在は52頭だが、それをどこで確保するかという問題もある。

繁殖能力の安定化は常に課題として考えられているが、着手できずに今日に至っているのが現状である。しかし、まず盲導犬に適する犬の研究が必須であり、どの犬種とどの犬種の交配が盲導犬としての成功率を高めるかといった研究は、盲導犬の安定した供給には欠かせない。

 

 

 

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