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[2]計画実現の鍵となる共同繁殖センター

 

(1)共同繁殖センター設立の効果

「盲導犬の供給」という視点に立って、共同繁殖センターを設立すると2010年「年間300頭の供給」という目標に対してどのくらい効率化されるか、試算したのが表4である。

その結果、共同繁殖センターが設立されると、2010年において繁殖にかかる負担は少なくとも約17%軽減されることがわかった。その波及効果はパピーウォーキングや盲導犬訓練士、歩行指導員の養成にも及ぶと思われる。さらには共同繁殖センターによる研究や改良で、盲導犬の質の向上と安定が図られれば21世紀における盲導犬の文化にまで影響があるであろう。

 

試算にあたっての前提条件

1]共同繁殖センターは2002年度からのスタートであること

2]盲導犬訓練士・歩行指導員はそれぞれの年度において必要数が養成されていること

3]供給に見合う盲導犬利用希望者がそれぞれの年度において面接を終了し、貸与可の判定を得ていること

 

 

 

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