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(5)部門の設置

・各盲導犬訓練施設との実務的な連携と剰余犬の処遇を担当する部門

・交配を含む犬の管理とボランティア家庭を把握する部門

・繁殖計画と血統の維持/改良/導入を担当する部門

・事務/経理部門

・管理者

・その他パート職員など

 

(6)運用法

・各盲導犬訓練施設がどのような犬をいつ頃までにどれだけ必要としているのか、その割り振りや優先順位はあるのか

・共同繁殖センターと各盲導犬訓練施設との協議機関の設置

 

(7)犬の福祉

・繁殖犬や、共同繁殖センター内において管理される犬たちの処遇や環境が適切であること

・繁殖犬の改良の過程で生み出される剰余犬の処遇が適切に行われること

・退役犬についての処遇が適切であること

 

(8)機能開始までの準備体制について

・共同繁殖センター設立と同時にその機能が発揮されるわけではない。それまでの犬の供給体制については十分な検討が必要である。

・設立時の繁殖犬は、各盲導犬訓練施設からの提供と事前の外部導入が考えられるが、仮に共同繁殖センターの設立が決まれば、設立準備委員会のような機関で検討されるべきであろう。

 

(9)スムーズなフィードバック体制

・各盲導犬訓練施設は供給された犬のパピーウォーキング・適性評価・訓練結果・現役時の評価等について報告する体制を整えるべきである。

・共同繁殖センターはそれらを資料化し、各盲導犬訓練施設に開示する等、相互のフィードバック体制が必要である。

 

(10)危機管理体制

・繁殖機能を一元化する場合には、伝染病や災害などに対する危機管理体制を整える必要がある。

・英国の盲導犬協会(GDBA)では担当者の急死により過去の研究が無に帰した例がある。コンピュータによる速やかなデータの蓄積及びバックアップ体制が必要である。

 

 

 

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