日本財団 図書館


【2】盲導犬供給数の目標設定

 

本調査において、盲導犬の潜在的な需要者は、約7,800人と推定された。

この数字は決して荒唐無稽な数字ではない。前述の類似の調査をみても、大きく逸脱するものではなく、何より実際にイギリスやアメリカ合衆国では、この程度の盲導犬ユーザーが存在する。

しかし、彼らの歴史をみれば明らかなとおり、イギリスもアメリカ合衆国も、およそ70年という長い年月に渡る関係者の営々とした努力の上に達成した数字である。40年余りの歴史しか持たない日本の盲導犬事業にとっては、30年後の姿といっても差し支えないであろう。

従って、10年後に盲導犬供給数を倍増するという当面の目標設定を行い、この目標を達成するために必要な活動の枠組や方法について、以下の各章で論じることにしたい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION