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図3 SR238での海上と陸上の作業分担モデル

 

3.2 VDR

 

IMO第20回総会(1997年11月開催)においてVDRの性能基準3が決議された。当該性能基準ではVDRに記録する最小限のデータセットは次の15種類の項目である。

 

1)日時と時刻 : UTCに基づいた日時。以下の項目の記録はこの時刻で行い、再生できること。

2)船の位置 : 電子測位システムによる自船の緯度、経度そして使用測地系。また再生のときのために測位システムの種類と状態についても記録。

3)速度 : 対水または対地速力。また、どちらの速力であるか判るように記録。

4)針路 : 船のコンパスが示すとおり。

5)船橋音声 : 船橋の指令をする場所、レーダ表示画器、海図テーブル等の近くに置いた一つあるいは複数のマイクで収録。できるだけ船内通信システムや音声警報などを捕捉できるようにする。

6)通信音声 : VHFによる会話を専門に記録。

7)レーダデータ : ここでは記録時のレーダ画面に表示されている情報を記録する。これは距離リングあるいは距離マーカー、方位マーカー、プロッティングシンボル、レーダマップ、それに選択されているSENC、航海計画、航海データやレーダの状況など表示画面上に表示されているデータである。

8)音響測深機 : キールから下の水深、表示されている深度目盛、その他の状態に関する情報。

9)船橋の主要警報の状況 : これにはGMDSSアラームを含む。

10)操舵命令と応答 : オートパイロットが装備されているならばその状態と設定を含む。

 

3Resolution A.861(20) - Performance Standards for Shipborne Voyage Data Recorders(VDRs)

 

 

 

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