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表6 AISによる送信情報

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またこうした情報の更新間隔は、動的情報を例にとると表7の様に規定されているので、変化の激しい情報ほど更新時間が短く、この点でも現在に比べ大きく改善される。なおAISで重要な情報である位置情報は、WGS-84であり、このためにも我が国の測地系を世界測地系に急ぎ変える必要がある。AISの欠点はAIS搭載船にのみ有効であることである。AIS搭載船が増えれば増えるほど他船情報を自動的に収集できるようになるが、全ての船に搭載しない限り、AISに情報の全てを依存することはできず、AIS非搭載船に対してARPAや目視による情報収集は欠かせない。

 

表7 AISの情報更新間隔

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また、AIS情報の衛星を利用した長距離通信についての研究が一部の国で行われており、これが実現すると船舶運航形態を大きく変えることが可能となる。

 

我が国で研究されているフリートマネージメントシステム(図3)においても、こうした通信技術の発展には注目する必要がある。

 

 

 

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