図2 AISにおけるGPS時刻を利用した時間分割
図2は時間分割における各スロットの大きさであり、個々の船舶はこのスロットを使って自分の情報を送信し、残りのスロットの信号を受信することにより、相手船の情報を得る。目視やARPA(Automatic Radar Plotting Aid: 自動衝突予防装置)による情報収集では、他船の行動変化を素早く検知し、正確に推定することは困難であるが、AISでは、相手が自船の情報を送信するので、情報の遅れや精度に問題は無い。しかも、送信される情報としては上述性能基準では、表6に示す情報が規定されており、従来に比べ多くの情報を迅速にしかも正確に入手することが可能となる。