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五、 北京では1989年から、日本への研修生は会に対して1万か2万、JICA研修生は5万といった義援金を支払っています(以前は李春福医師に、現在は再声会の財務管理をしている寧之娥さんに渡され、会計報告は常務理事委員会により査定されます)。今回私はJICA研修生として、応分の負担をして実地視察を行います。

六、 中村会長の、マレーシアのクアラルンプールに訓練センターを準備される件は、一大壮挙であると考えております。参考までに以下の意見を述べます。

A、 常務理事委員会の主催者を回り持ちで担当するという慣例を改め、センターに本部を常設する(アジアに)。

B、 センターを国際交流大会や、スピーチコンテスト、技術研究討論会などの場とする。

C、 JICA本部に毎年、研修生の定員分の費用をセンターに支出するよう申請し、センターが研修生の訓練を代行する。

D、 センターは各国から優秀な教員を招いて、ことばの壁を取り除き、多くの通訳者を必要としないようにする。

E、 センターは自主的な運営と発展に向けて、たとえば電子喉を設置し、打音装置やマスクを増やし、喉頭摘出者の服(各国の民族服)をそろえ、連盟国との国際的な商取引(センターの食料空輸や各種消耗品など可能な範囲での商取引)を行い、連盟の喉頭摘出者組織およびセンターを受益者とし、膨大な資金の消費を削減する。これには事情に通じた専門家の力が必要です。

F、 センター連動して、各国にセンターを設立する。中村会長の世界的な人望をもってすれば各国に影響を与え、設立を助けることができます。私の今回の来日目的には、中村会長に中国に来ていただき、中国センターの設立を助けていただきたいという希望が、かなりの程度含まれています。(我々が構想しているのは、末期癌患者のための養老施設も含み、訓練と、健康づくりと、老人福祉とターミナルケアのできる、訓練機関、医療機関、ホスピスが一体となった中国センターです。どうか中村会長にお力を貸していただきたく、私が責任をもって中国民政部および衛生部の官僚との面談を準備いたします)

G、 日本の養老施設を視察したいと思っています。

以上が、中村会長とお話したいと思っていることです。この機会にここに書かせていただきました。どうかよろしくご教示ください。中村会長の助けなしには、何事も解決しません。

ありがとうございました。 敬具 1998. 6

 

 

 

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