2. 研修カリキュラム
1. 指導要領
(イ) 指導方針は、研修生が帰国後、食道発声指導員となるに必要な理論と実技について教育訓練を行なう。
(ロ) 指導は、専任指導員制により、銀鈴会指導員より選抜された限定した者を充当する。
(ハ) 訓練到達目標は、帰国時に銀鈴会発声基準による中級〜上級におく。
(ニ) 指導内容は、来日時の研修生の発声レベルや訓練成果により適宜調整する。
2. 本人自身の発声訓練項目
食道発声法におけるメカニズム、上達への過程における必要項目について、理論と実技面の双方から指導する。
3. 指導員としての教育項目
(イ) 新入会員への対応
(ロ) 食道発声法のメカニズムと長所短所
(ハ) 初心者、初級者、中級者、上級者に対する指導留意点
(ニ) 帰国後の団体の結成並びに活性化のキーポイントについて
(ホ) インストラクター、オルガナイザーとして具備すべき条件
4. 食道発声法訓練カリキュラム
第1セクション
導入段階(Basic)−1週間
(イ) 発声指導開始に当り、全般的注意事項
(ロ) 各種発声法のメカニズム(食道発声中心)
(ハ) 空気の呑み方の要領
(ニ) 原音発声法
(ホ) 研修生の発声状況について意見交換
第2セクション
基本段階(Standard)−2週間
(イ) 単音発声から多音発声への移行
(ロ) 反復練習の意義と重要性
(ハ) 発声の明瞭度連続発声法
(ニ) 単音、連続音発声から会話に移る順序
第3セクション
上達段階(Level up)−1週間
(イ) 高音発声のしかた
(ロ) 長音発声のしかた
(ハ) 歌の練習と発声の関連及び練習方法
(ニ) 会話上達の手法
(ホ) 文章の朗読
第4セクション
特殊段階(Sp?tial)−1週間
(イ) 誤った発声の見分け方と矯正のしかた
(ロ) 特殊手術者(食道形成など)への指導
(ハ) 短期上達のコツ
(ニ) 器具による発声のポイント
第5セクション
総合段階(Follow up)−1週間
(イ) 日常生活の問題点
(ロ) 食道発声指導上の問題点
(ハ) 銀鈴会指導員が体験した指導上の問題点
(ニ) 総括質疑と所感発表
5. 指導技術集中訓練カリキュラム
すでに本人自身の発生技術が、前記4、の第3セクションのレベルに到達している研修生に対しては、前記3、の教育項目に集中したカリキュラムを作成し、教育効果の増大をはかる。
訓練期間も、約1ヶ月程度で完了できることを目標とする。