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特に空気をいかにして食道に取りこむかがキィポイントと強調。お茶のみ法用の水の用意が遅れたので、4段階法で指導してみたところ3名が「ア」が出た。さらに、お茶のみ法にて全員試みた結果、手術後の傷の痛みで練習出来ない1名を除き6名中5名に声が出た。

そのうち2名は2〜3音と出、数詞を5〜10まで言えるようになったので、上のクラスヘ移動させる。

・初・中級以上クラスでは、初級クラス8名(初心よりの途中昇格2名含)を中心に10名を重点レッスン。数詞1〜10までと、簡単なあいさつ言葉のくり返しを指導。みんなヤル気十分。

 

第2日 3月16日(火)

10:00AM〜1:00PM(休憩15分)

・初心クラス…8名。今日から新規参加4名、声はいずれも出ない。咋日声の出なかった1名は声が出るようになり、今日の4人も「ア」が出た。8名中、昨日の1人と今日入った1人の2名はあっと言う間の上達で数詞1〜10、簡単なあいさつまで言えるようになり上のクラスヘ編入。残りのうち2人は原音大きくなり、数詞1〜15まで言えるまでになった。原音が毎回は出ない人を中心に、複式呼吸の必要性の説明と私の腹をさわらせて確認させた上で、実際にやってもらった結果、3人は声の出がよくなり、家での練習を課す(お茶のみ法とともに)。

・初中級クラス…11名(初心よりの昇格4名含む)。吸引法の説明とレッスン。あいさつ言葉まで出来る者3名。5〜6音、数詞1〜10まで出来る者4名、2〜3音出来る者3名という状態であった。

一般的傾向として、

・上級クラス…パキスタン側の指導員たちに指導を依頼、東京での研修を生かして、熱心に指導していた。

・明日のスピーチコンテストに備え、クラス分けと採点表、表彰状の作成。ホテルのコンピューターを借りて。

 

第3日 3月17日(水)

10:00AM〜1:00PM(休憩15分)

・スピーチコンテスト準備と説明。3クラス。(28名)

・第1、第2クラス(上中級)…自己紹介と自分の好きなことを自由にスピーチ1分以内。(10名)

・第3クラス(初級)…あいさつことば「こんにちは」「ありがとう」など。数詞1〜5。(10名)

・第4クラス…「ア」の連続、数詞1〜5。(8名)

・採点者…ドクター カリー、ミスター ギル(P.C)、坂上

・入賞各クラス…EXCELLENT各1名(3名)

G00D各2名(6名)他FAIR。

・リハーサルを2回行ったが、皆緊張してしまい、初心者は声の出ない者あり、リハーサル後個別に指導し、アイドリングと心の落ち着きを付与。

本番では、それぞれががんばって力を出していた。最後にドクターから表彰状が全員に渡たされた。入賞者は勿論のこと、全員が食道発声の向上のために刺激を受けた有意義なスピーチコンテストであった。

 

 

 

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