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(2) マンタ法

オニヒトデの密度を比較的広い範囲で簡便に調査するための方法としてマンタ法という方法がよく用いられています。この方法は、船外機つきの小型のボートの後部10−20mのところに曳航する板にスノーケルをつけた調査員がつかまり、1−2ノットのスピードで曳航されながら海底に確認されるオニヒトデの生息密度を調べる方法です。ボートを一定時間ごと(例えば2分毎)に停止させ、ダイバーが記録を水中ノートに記録したりボートの上の記録者にあらかじめ決めておいた手信号などで情報を伝達します。調査員は急激に水中を浮上する場合があるためスキューバは決して使わないでください。オニヒトデの数だけでなく、オニヒトデに食べられて白くなったサンゴの数や、生きたサンゴがサンゴ礁を覆う割合なども記録すると参考になります。

 

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(3) トランセクト上をスキューバで探査

サンゴ礁上に、通常は海岸線と平衡に、目盛り付きテープ(巻き尺、検縄など)を引き計測線とします。その線に沿って、あらかじめ決めておいた幅の面積を観察し密度を計算します。調べたいサンゴ礁の全体を想定し、その範囲内に複数の計測線を無作為に配置します。

 

(4) サンゴモ食期の稚ヒトデ

夏に誕生したオニヒトデは1ヶ月ほどのプランクトン幼生の時期を過ごし、サンゴ礁の上に降りてきて、小さなオニヒトデになります。その後半年ほどは、サンゴではなく硬い石灰質の骨格を持つ藻類を食べて1cm以上にまで育った後に初めてサンゴを食べるようになります。

 

 

 

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