日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

オニヒトデの異常発生及びサンゴ食害状況調査報告書

 事業名 オニヒトデの異常発生及びサンゴ食害状況等調査
 団体名 沖縄観光コンベンションビューロー 注目度注目度5


3-2. 駆除の具体的な方法−それぞれのメリット・デメリット

 

これまでに、さまざまな方法でオニヒトデが駆除されてきました。これらのうち、どれが最も優れた方法かは、岸からの距離や水深などの条件によって決まります。.

 

(1) 薬品の注射

薬品をオニヒトデに注射する方法は、もっとも効率的な方法のひとつとみなされています。これは、連続注射器を用いてダィバーが水中でオニヒトデに一匹ずつ薬品を注射するというものです。ひとりのダイバーが一時間に120匹のオニヒトデを駆除したという記録もあります。注射したオニヒトデはそのまま放置しておきます。注射後ヒトデは1−2日で死に組織が崩れていきます。

 

注射液についてもいろいろな薬品が試されました。最近までは硫酸銅が有効で安価で入手しやすく、使用法を間違わなければ安全であると見なされてきました。しかし、硫酸銅の最大の問題は駆除域における重金属汚染の可能性です。重金属は低濃度でもサンゴ礁に生息する他の動植物に対しても毒性をもつであろうことから硫酸銅の注射は沖縄では普及しませんでした。

 

そのほかアンモニアや塩酸なども試されましたが、硫酸銅と比べても特に効果的でもなく注射器を腐食しやすいという欠点があり、あまり推奨はされませんでした。八重山では50%ホルマリンをヒトデ1匹あたり5ml注射し、その効果が示されました。

 

080-1.jpg

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
204位
(35,650成果物中)

成果物アクセス数
62,053

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2023年3月18日

関連する他の成果物

1.第25回マリーンウィーク実施要領
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から