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表2. 駆除個体数

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表3. 現存個体群密度(平均±標準誤差)

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図2. オニヒトデ個体群密度の変動

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(4) 考察

今回のデータの解釈

A域およびB域での第一回目の駆除のあと、オニヒトデの個体群密度が低下したことから駆除は実際にオニヒトデ個体群密度を低下させる効果があることが明らかである。しかし、駆除後の時間の経過に伴って、オニヒトデの密度が再び上昇したことが図2から分かる。

ここで、図2に表れた記録は、本来予定していたようなスケジュール―つまりB域の一週間おきの駆除とその翌日にA、B、C域での観測で得られた値ばかりではなかった。ある時には予定通り駆除が行われ、その翌日に観測を行うことができたが、別のときには荒天のため駆除が延期され、さらに駆除から2週間は荒天のため現場に到達することができないという状況であった。そのため駆除の前後で個体群密度がいかに変化したかが把握しにくい。

 

 

 

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