かつてひとは、自然のなかで知恵を身につけ、心身を鍛えてきた。これまでの利便性や快適性のために自然の支配を追求してきた私たちの文明は、20世紀を終えようする今日、自然の重要性を認識し、自然と共生したライフスタイルの形態を模索し始めています。それが自然保護、環境学習という運動になって広がりつつあります。持続可能な社会を築くために学校教育における環境学習の重要性を認識し、持続可能な社会を築くために学校教育における環境学習の重要性を認識し、それを教育の現場で楽しく学ぶための方法を討議した。
キーワード
・持続可能教育:環境学習は社会的能力を育てる
・エコ・フォビア:子供たちに暗い未来を押し付けても何もならない
・知るより感じる:自然大好き・不思議大好きの精神を育む
・生きる要求に関わった問題として認識:高校・大学における環境教育
持続可能教育
持続可能教育は、従来の環境教育より広範囲な教育でありその教育は、理科系の教科を中心とした学習だけでなく、子供の祉金的能力(コミュニケーション能力、政治的能力、国際性など)を養っていくことが含まれる(フィシャー)。
子供の自然に関する感性、情緒、科学的理解を育てること、子供が(大人も)社会のなかで起こっている環境問題を正しく理解することが重要である。次にその問題解決のために何か行動する、という段階がる。その時に大切なものは、自分の考えをわかりやすく相手に伝える能力、議論をする能力である。また、個人で環境にやさしい生活にこころがけるだけでなく、社会(行政や企業)に働きかけることも重要だと考える。思います。このような仕会的能力が今の子供たちに欠けている。
「エコ・フォビア」(エコロジー嫌悪症候群)
「動物について、あるいは生態系について、こわい話を聞かされ続けた子供はそのことを咀嚼できず、逆に目を背けてしまったり、無力感に苛まれたり、過剰にこわがってしまったりすることがある。特に熱帯林の破壊みたいに子供たちにはどうしようもないことを教えられるとその傾向が強くなる。
環境の問題は、子供たちに希望を与えるような取組とセットにして提示しないと「エコ・フォビア」を生み出す危険が常にあるのではないかと感じている。
エコ・フォビアになってしまうのを避けるために「まだ小さな子どもに必要なのは環境破壊についての知識ではなく、自分たちがその中に入って遊べる自然環境を身近なものとし、情動的な部分で自然と結びつくこと」が大切である。