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基調講演

グリーンコンシューマーって、なに?

矢野郁子(グリーンコンシューマー全国ネット)

 

グリーンコンシューマーは、日々の買い物で環境を大切にして商品やお店を選ぶこと。そして地球環境を大切にする心豊かな暮らしを創っていこうという人のことです。

難しいことではありません。

私たちの生活は買い物で始まります。その始まりを変えることは、ライフスタイルを変える大きな力になります。そして、私たちが商品を選ぶという行動を通してモノの質や作り方を変えることで、社会のあり方や地球の将来のシナリオも変わるのです。

 

グリーンコンシューマー全国ネットワーク

日本各地で消費者の消費活動や生活行動をより環境に配慮したものにするために、さま、ざまな活動に取り組んでいる、52の団体と個人で構成されています。

 

容器の値段 知ってますか?

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出典:「私達が変われば、お店が変わる」 (川崎ごみを考える市民連絡会編 1997)

 

・地球温暖化に悲観論

国連環境計画 21世紀最大の問題に

各地域の主要な環境問題

○欧州 中央アジア…水質汚染

漁業資源の減少

○北米…化学物質汚染、生物種の減少

○アフリカ…森林破壊、砂漠化

○西アジア…土地の劣化、水資源不足

○中南米…森林破壊、生物種の減少

○東アジア・太平洋…水資源不足

大気汚染、酸性雨

○極域…オゾン層破壊、海洋汚染

地球の温度が上がっています。2100年には最大3.5度上昇すると予測されています。100年後には東京が沖縄の気温になります。

 

・植物3万種絶滅の危機

米の研究期間が報告遺伝子組み換えも一因

 

生き物の地球上から消える速度

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・毎年本州の半分の面積の熱帯林破壊が進行

地域的には南米のブラジルやコロンビヤで特に減少が著しく、ついでアジアのインドネシア、さらにアフリカのナイジェリアの国の順になっています。

西暦2010年までに全世界の熱帯林の40%がなくなり、2020年には、ほとんどなくなってしまうといわれます。

 

・「成長の限界」ローマクラブの警告

今のまま人間社会が成長を追い求め、物質優先経済優先の国家建設を進める限り、21世紀半ばには、地球は環境汚染と資源エネルギー、それに食料の枯渇で崩壊すると予測、危機を回避するには「成長」そのもののあり方をライフスタイル、価値観にさかのぼって本質的に改めることを提案した。(1972)

 

 

 

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