日本財団 図書館


●主な低公害車の種類と特徴

017-1.gif

 

12:35 昼食休憩(17分間のビデオ放映)

 

13:10 講師発表その2(自動車メーカーサイドの温暖化防止対応策について)

福間講師からは(財)日本自動車研究所の紹介があった後、大気環境問題が大都市における地域型から酸性雨による広域化そして今、各種フロンによるオゾン層の破壊や温室効果ガスによる温暖化へと地球規模に拡大してきていることは由由(ゆゆ)しきことであるが、CO2の温室効果ガスとしての学説はすでに19世紀頃からあって目新しいものではないが1990年以降エルニーニョなどの異常気象発生によりクローズアップされてきた。

温室効果ガスの寄与度はCO2が91.5%、N2Oとメタンで3%と圧倒的に前者だが、COP3の目標達成には運輸部門は燃費改善で450万kl、交通対策で400万kl、物流対策で350万klなどで合計1,730万klの燃料使用削減を実現しなければならないとの事情やこれまでの車の開発状況と未来の車についても解説があった。

 

<発表要約>(文中燃費の単位キロは燃料1l当りの走行距離km〉

一般的な車の走行特性として2,000ccトルコン車なら平均時速60kのところでは燃費は20キロにもなるが、路上走行の平均燃費の推移をみてみると1979年頃は10キロぐらいだったが1982年にはエンジンの改善などで13キロまで向上したもののその後はトルコン車(10%の伝達ロスあり)、4WDやRV車の増加、排気量の大きい車の比率が上がるなどで再び悪くなり、運転の仕方でも変わるものである。

同一燃料の使用条件下で温暖化防止と窒素酸化物(以下NOx)排出防止の両立は困難であるとみてよく、燃費の改善には車の軽量化や各部の摩擦損失低減も有効である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION