日本財団 図書館


引き続き高嶋分科会長(市民)から、気候変動枠組条約第3回締約国会議(地球温暖化防止京都会議、以下略してCOP3)から3年目、温室効果ガスの主体である二酸化炭素(以下CO2)の排出量の20%を占めなお増加傾向にある運輸部門すなわち車からのCO2の排出抑制が緊急の課題となっている今、低公害車の指定を受ける車の種類とその普及率、さらに21世紀における理想の車などについて学び、車と地球環境の共存を一緒に考えていきたいとの挨拶があった。

 

11:34 スケジュールの案内と参加者への簡単な質問

司会から分科会のタイムスケジュール、発表者の紹介を終えたところで、早速参加者の肩ならしと構成などを知る目的で旗上げ作業による質問をおこない、その結果から男性の参加者が多く、年齢層は40〜50歳代が半数を占め、1世帯あたりの車の保有台数も半数が2台以上で保有していないという人は僅かに3名だった。これらの質問を以下に簡単に紹介する(括弧内は回答者数)。

Ql あなたの性別は? 男性(21) 女性(4)

Q2 あなたの年齢は? 60代以上(9) 40〜50代(13) 30代以下(3)

03 車の保有台数は? 0台(3) 1台(9) 2台(6) 3台以上(6)

Q4 会場への交通手段 公共交通機関(10) 団体バス(10) マイカー(4)

Q5 日本の一般家庭におけるCO2の排出量に占める自家用車の比率は?

約20%(8) 約40%(12) 約60%(5)  [正解は約40%]

06 人ひとりを運ぶ時2千CCクラスの乗用車は鉄道のCO2排出量の何倍か?

約2倍(0) 約5倍(11) 約10倍(14)  [正解は約10倍]

なおバスは5倍、飛行機は50倍弱との補足もおこなわれた。

 

11:45 講師発表その1(温暖化防止と車社会に対する行政の総括的対応について)

??峪佞?蕕話狼絏甲伐修慮加?修領鮖砲箸修譴坊犬錣?O2の大気濃度の上昇経過やその原因となる化石燃料の大量消費の背景、即ち家庭における車の保有台数の増加等による家庭から排出されるCO2量の増大とその中に占める車の比率が先の質問のQ5における如く40%にも達していることからも温暖化防止の目標に車を外すことはできない。この地球を1千万分の1の地球儀にしてみるとその地球儀の大きさは直径1.3mの球で、周囲4m、大気の厚さはわずか5mmしかなく、その狭い空間に全ての生物が生きていることを考えると安閑としてはいられない。環境モニターのアンケート調査でもアイドリング・ストップ実施率が向上しつつある、自分達でできる一寸したことからやって欲しいと講師自身の環境家計簿にあらわれた数値などを開示しながら、地球温暖化の現象とその影響、行政の対応策について、詳しく発表された。以下にOHPを交えての発表を要約する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION