私自身の市民参加の課題は、情報の公開・提供という一方的な情報の流れではなくて、双方向の情報の共有が大切ではないかということです。さらに、異なる立場の人々が、公共の利益・すなわち持続可能な社会のための、合意形成のプロセスに強い関心があります。
ちょっと強引なこじつけになるかもしれませんが、千葉会議のために、市民・企業・行政といった異なる主体間でなされた合意形成の過程が、これからの大切な財産になるのではないかと考えています。
4. おわりに
(1) 私が学んだことは
私がこの千葉会議から実にたくさんのことを教えてもらいました。
それは対等な学びというものです。これまで、どちらかというと、調査研究といった仕事が長く、学術的な知識を得ることが学びと考えていましたが、人として生きるということは、もっと広くて深い学びを必要とし、その学びは人との出会いで育まれるものだということです。
それから、人と人との暖かいつながりを実感しました。