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そして、?にパートナーシップがでてきます。この千葉会議です。共に考え、共に汗を流し、共に負担やリスクを負うものです。

もっと高く登ると、市民のコントロールとなり、公共的な分野への市民の進出が掲げられています。?は市民による公共施設の管理運営といったような、行政の意思決定過程に市民がかかわるだけでなく、決定に伴う管理・運営権限をも地域社会・市民に委譲するものです。?はNPO活動にみられるように、行政との役割分担のもと、市民自らが公共的分野の担い手となるものです。

地方分権法ができましたが、地方分権とは、国の権限を市民に近い自治体に委譲するだけでなく、分権の究極の目的は、市民への権限と責任の委譲にあるといわれています。

 

(3) 市民参加と行政の役割アンケート結果

昨年実施しましたアンケートは、市民参加と行政の役割ということに焦点をあてたものです。梯子を7段ぐらいまで登るために、市民側・行政側それぞれに解決すべき課題を調べたものです。千葉会議でのアンケート結果を市民の意見としました(実はこの千葉会議の参加者の皆様は極めて市民意識の高い人の集まりで、この結果を一般的な市民意識とするのは問題があるということがわかりました)。千葉県職員を対象にして、同様なアンケートを実施しました。

 

市民からの意見として「市民参加の障害となっているものはなんだと思いますか」という項目と、これに対応します千葉県職員の「市民参加に関しての行政の課題」について紹介します(図5)。

 

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図5 市民参加の障害となっているものは?

 

市民が市民参加の障害としてあげているのは、「行政の情報の公開・提供が不充分(58%)」というものでした。次は「市民参加のシステムがない(48%)」ということでした。

 

図6は県職員の結果ですが、やはり市民の指摘と同じ結果となりました。情報公開・情報提供(67%)と市民参加のシステムづくり(63%)の二つを課題としてあげる人が多かったです。

 

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図6 市民参加に関しての行政の課題は?

 

 

 

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