解剖学実習を終えて
川井由美子
川田倫子
河野充彦
喜多川千恵
約半年間に渡った解剖学実習をあらためて振り返ってみると、やはり私達にとって大変意義深く、厳粛な出来事であり、多くの事を学んだ機会でした。
医学部に入学して最初の、そして、"医学部に入った"と真に実感する解剖学実習。第一日目の緊張と不安は、今迄に体験したことのないものでした。そして、実習が進むにつれて、人体の神秘性、精巧さに感銘を受ける連続でした。同時に、医学のため、医学を学ぶ者のために、尊い御意志で献体して下さった方々への深い感謝の気持ちで一杯でした。
そうして実習から学び得たことは、決して教科書などでは得られない人体の構造の複雑さ、そして機能でした。また、間違いなくこの実習から学び得たことは、将来の私達にとって大変役立つ知識だと思います。
同時に"死"の意味、そして将来医師となる私達に"生命"の尊厳を教えてくれた方々の篤志を無駄にせぬよう、これからも更に勉学に励まねばと切に感じました。
最後に、半年以上も一緒に協力して学習したグループの皆、御指導下さった方々、そしてその御遺族の方々に、心からの感謝の意を申し上げたいと思います。貴重な体験をさせて頂いて本当に有難うございました。
