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2. 財務計画

表14は起債整備事業に対する想定される財務計画をまとめたものである。予定される資金源とその使い道を示している。

 

表14:予定される資金源と使い道(1999年の機能債:Revenue Bonds)

 

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出典:Goldman Sachs&Co., 10/06/99.

(1)Goldman Sachs & Co.に支払われたもの。これは、当社とシアトル港湾局との間で1997年12月23日に締結され、1999年3月5日に修正・追加と再締結がされた先渡し債券売買契約(Forward Delivery Bond Purchase Contract)に従ってなされるもの。

 

3. 償還業務

表15は公債の返済業務要求事項を示している。公債の期間は30年であり、金利分配期間は利息相当額のみの支払いを行う。それ以降は毎年元本の返済が行われる。

起債約款(Resolution)でうたわれているように、公債の返済は事業収入と利用できる公債収益金(つまり、利息分配基金と返済準備金)からのみ支出しないといけない。年間返済額は2000年の1110万ドルから2028年には3280万ドルヘ増えていくことになっている。

償還準備金(DSRF: Debt Service Reserve Fund)により生じる利子は、プロジェクト竣工まではプロジェクト予備費の方へ組み込まれるようになっている。プロジェクト竣工後は公債の約款に基づき、生じる利子のすべては償還準備金に留保される。しかも港湾当局は、特別整備機器使用(Special Improvements Rent)では半年分の使用料を、それ以外では半年分使用料の98%を敷金として払うように借り手に要求することになる。

 

 

 

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