スライド39 こちらはICCのパースです。こちらの中で、ターミナルとか、倉庫の動きなどについてご覧いただけると思います。
(スライド終了)
私の非常に長い話におつき合いくださいまして、どうもありがとうございます。長いお話でしたが、非常に必要な話だったと思いまして、お話し申し上げました。世界的な見方を持つことは、またシステムの見方を持つということ、更に、アメリカの港湾の状況について、組織についてご説明いたしました。
そして最後に、新しい技術革新についてご説明いたしました。このコンセプトですが、アメリカで促進されているものですが、まだ実際の施設はありません。この施設の設立には、非常に大量の資本が必要となります。現在、民間セクターで、その投資に向けた努力が行われております。また、公的セクターの援助もできればいいと考えております。
何かご質問がありましたら、どうぞ何なりとおっしゃってください。(拍手)
司会 ブロウニング先生、どうもありがとうございました。
それでは、質問を1つ、2つお受けいたしますので、どなたか。
はい、どうぞ。
質問 資料の3ぺージの、今までのアジアからアメリカ西海岸ということに対して、南アジアからアメリカの東海岸という動きは、現実に起こり始めているのでしょうか。これがかなり気になるのです。これが将来どうなるかということ、どういうふうに考えておられるかを伺いたいのです。もしこれが本格化するのであれば、先ほど伺ったように、ロサンゼルスからロングビーチにやっている港の増設、ないしは急激な荷物の荷動き、それとどういうふうに関係づけるというのは、どういう関連があるか伺いたいのです。
講師 非常に良い質問だと思います。ご承知のように、東南アジアからの貨物の輸送というもの、シンガポールなどですが、これが、スエズ運河を通る貨物輪送とほぼ匹敵しつつあります。そして、西海岸の港も、この事実を認識しており、必要なインフラに向けて、協調、協力体制を保っています。ロサンゼルス、シアトル、オークランドなどです。東南アジアからのこうした移行について、今認識しているところです。そして、また電子商取引も出てきますし、この点でも、やはりこの傾向に協調されることとなります。これは主に生産あるいは納入の面でです。また、北西部のタコマ、バンクーバーなどの港では、日本海からの輸送といったことに対して不安も持っております。
ですから、一体何がこの世界貿易制度の中で起きているのか、それの理解を深めることによって、この移行の意味を理解することができると思います。私自身は、その点に関してはまだよくわかっておりません。ただ、中国がWTO(世界貿易機関)に加入いたしますし、そうしますと、中国経済が、より開かれたものになっていくと想定されます。そうしますと、中国の生産拠点も、更に増加されることとなるでしょう。ですから、私どもが、世界の貿易の流れに興味を持って、目を向けていかなければいけないと思います。