これは、いかに世界的な構造変化が起き、そして、新たな技術が、貿易と輸送ルートに影響を及ぼしてきたかを理解するに当たって、必要なものです。部品や材料の国際的な調達は、非常に一般的に行われてきております。それに加えて、経済的な懸案、社会、文化、また環境面での配慮も、今や非常に重要となっております。物資を看板システムで時間どおりに移動させるということ、そして、企業の国際的な業務の統合、そして、サプライチェーンの運営、EDI、陸上のアクセス、貨物輸送が、現在非常に重要になってきております。また加えまして、電子商取引が台頭しつつあります。これがまた、世界貿易に新たな側面を加えつつありまして、世界中の港に影響を与えるものとなります。
スライド9 このスライドでは、国際的な物流におきまして、検討を必要とする要素が示されております。東アジアの港から、アメリカの東部の港のアセンブリー(組立工場型倉庫)への物資、商品、また部品の定期輸送ですが、これはアメリカの北西部の港を経由いたします。これに掛かる日数ですが、わずか16日、あるいはそれ以下です。そこで、もし個々の船、列車、トラック、あるいは航空機がほんのわずか、数時間でも遅れた場合、このモード間、あるいはモード内での接続がとれないかもしれません。これに加えまして、アジアからアメリカ西海岸の港を経由するコンテナ船のスケジュール設定、また荷下ろしが、シカゴのラッシュアワーの列車の影響を受けることがよくあります。
まさにこうしたタイプのスケジュールに、荷主の顧客が依存しているわけでして、また、この運営を維持し、顧客の需要を満たすために、必要としているものです。
スライド10 運営面から申しますと、この問題は非常に重要でありまして、これはまた、お客様の面からも、重要なものです。そして、この点では、情報と、また情報の流れが鍵を握っております。お客様は、この貨物がちゃんと時間どおりに着くのかどうか、今どこにあるのか、安全なのかということを心配されます。
スライド11 サプライチェーンのイラストが次のスライドに示されておりまして、情報不足から、各ステップごとのサプライチェーンの元へ、どのように需要が増幅されていくかという様が示されています。ご覧いただいているとおり、この中には、ピークとピークでない時期があり、また、このサプライチェーンの長さに、私どもは大変懸念を持っております。
スライド12 次のスライドですが、新しい情報技術というもの、例えばEDIですが、これによって、サプライチェーン内でいかに業務の簡略化、また改善を図ることができるかということが示されております。この情報ですが、もともとのサプライヤーにも与えられたものが、また消費者にも与えられるということで、このサプライチェーンの中で、情報が行き交っておりまして、そこで在庫管理の改善なども図ることができます。これにより、発送の遅れを防ぐことができ、ジャスト・インタイム(看板方式)も守ることができます。
スライド13 システム間の見方が、この輸送フロー、またパターンがいかに進化し、また修正することができるかという点を理解する上で必要です。