また、これと共に、ほかの新しい輸送技術もあり、そのほかGPS、ITSも相まって、企業がコストの安い、ほかの世界の遠く離れた地点から、商品や部品を輸送し、そして、時間どおりに、世界のほかの地域にある、物流センターや組立工場に到着させることができます。この業務が非常に簡単になってきています。
スライド5 メーカーが、更に労賃の安い地域に移動しつつあります。これは、一定の地域での商品の寿命の成熟の結果です。そして、このために、新しい貿易、輸送ルートが進展しつつあることがわかります。最近では、生産センターが東アジアから東南アジアヘと移行するという事態が発生してきました。こうした移行によって、世界じゅうの輸送ルート、地域、港が影響を受けつつあります。
スライド6 この世界的な貿易と構造変化の新たな時代によりまして、こうしたパターンが変わりつつあります。西海岸の港への流れ、フローも変化しつつあり、同様に、パナマ運河、スエズ運河を通るルートも、また変化しつつあります。
アメリカ経済に影響を及ぼす貿易の多く、また、そのほか輸送システムに影響を及ぼす貿易の多くですが、これはアジアに仕出し地、また、仕向け地ともあります。
スライド7 ここで、インターモーダルの輸送制度についてお話しいたします。このインターモーダル輸送システムには、6つの基本的なモードがあります。航空、海運、鉄道、トラック、パイプライン、そして、最後に宇宙です。貨物輸送は、こうした異なったモードで行われますが、つまり、海運、トラック、鉄道、航空、そしてパイプですが、こうしたものは、このモード間でよく切り換えられます。そして、このシステムの名前ですが、「インターモーダリズム」、あるいは「インターモーダルの制度」と申しますか、システムと言われております。そして、これが伸びてきた背景には、2段積み貨車、また、コンテナの台頭と革新があります。こうした状況によりまして、列車の長さに合わせて、非常に多くの収入をもたらす荷を積むことができます。これにより、燃料と工賃の節約となりました。
利用できる港湾設備にもよりますが、こうしたコンテナの多くは、レールヤードとウォーターフロントの間をトラックで移動します。これらは非常に重い荷でありまして、迅速に動かさなければいけません。このため、海上、また陸上、あるいは時として航空ですが、モードの輸送手段は、非常にタイトスケジュールで運航しなければいけないことになります。
スライド8 商品と材料(マテリアル)の移動におきましては、非常に多くのことを検討しなければいけません。これは世界規模の今日の情報経済の仕向け地、また仕出し地におきまして、検討しなければいけないことが沢山あります。まず最初に、最も大事なことですが、まずシステムとしての視点を持たなければいけないと思います。